厳念寺のピロティにガルーダの木像を安置しました。こちらは可児弘明先生(慶應義塾大学名誉教授)からご寄贈いただきました。 ガルーダ(迦楼羅)は、インド神話の神鳥であり、仏教では仏を背負い、時を超えて宇宙・世界を飛びまわって、毒蛇(煩悩・愚痴の象徴)を食べる霊鳥・守護神とされています。
威厳と愛嬌を兼ね備えた迫力あるガルーダです。お立ち寄りの際は是非お参りください。
【愚痴を食べるガルーダ】 ガルーダ(迦楼羅(かるら))は、インド神話の神鳥ガルダが仏教に取り込まれ、仏教の教えを守護する神となりました。仏を背負い、時を超えて宇宙・世界を飛びまわって毒蛇(煩悩・愚痴の象徴)を食べる霊鳥なのです。
仏教における〈毒〉とは愚痴などの煩悩(苦悩を生む原因となる心の働き)を指します。中国語では「食吐悲苦鳥(じきとひくちょう)」とも訳されるように、その毒を食べてくれるのがガルーダです。
私たちの愚痴は、「言葉にしても仕方のない不要なもの」として見なされがちです。しかし、その愚痴や煩悩を言葉にすることで、自分自身に向き合い見つめ直すことを通じて、新しい〈気づき〉が生まれるきっかけとなる可能性があると仏教では説かれます。
【愚痴短冊を奉納しましょう】 お寺で用意している「愚痴短冊」に、自分の〈愚痴〉(日頃のイライラ、不安、不満、心の叫び、悲しみ、怒り、考えごと等)を書きましょう。
短冊はお寺で書くか、持ち帰って書いても構いません。
愚痴を書いた短冊はガルーダの前にある奉納箱に入れ、お参りしましょう。納められた短冊は、厳念寺で行われる「愚痴供養祭」で展示され、その後、お寺でお焚き上げいたします。
ガルーダに私たちの「愚痴」を食べてもらい、生きる糧にしてもらいましょう。
合 掌
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