8月11日㈮に『手塚治虫 火の鳥から読み解く日本人のいのちのかたち』第7回が実施されました。この会は、手塚治虫の名作『火の鳥』をみんなで読みながら、生と死と愛、その壮大なテーマを深く掘り下げる会です。
医療職や宗教者を中心に、主婦、手塚ファンや、初めて読む人なども入り混じって、それぞれの立場から自由 に死生観や愛を掘り下げ語り合います。 それに合わせて精神科医であり神主でもある池内龍太郎先生から、日本人の宗教観・死生観についてもわかり やすく解説いただきます。
今回は望郷編。主人公のロミは夫ジョージとともに地球を離れ、エデンと呼ばれる荒廃した星に移住しました。人も資源もない環境でも生きていくことを決意した二人ですが、その矢先にジョージは事故死してしまいます。ロミはお腹の中の子どもと共に残されますが、なんとしても子孫を繁栄させようと延命処置、近親相姦、異生物(ムーピー)との交配などを行い、何もなかった星に文明を築き上げます。子孫も増え、安定した日々を過ごせるようなりますが、日増しに故郷への思いをつのらせ、地球へ戻ることを決意、苦難の旅が始まるのでした...。
倫理的タブーに触れることが多かった今回。”生物の非生物ちがいは” ”ロミはなぜ子孫を残すことに傾倒したのか”。また、念願の地球へ到達したロミが、最後は夫ジョージが眠るエデンに帰ることを望んだ姿を通し、”故郷とは何か” ”なぜ人は望郷するのか” といった話にもなりました。その流れでお墓の話題に!「最後は両親が眠る場所に帰りたい」「同じ場所の方があの世であえる気がする」といったそれぞれの死生観に触れる話になりとても盛り上がりました\(・∀・)/ それと美味しい豆乳ドーナツ、イギリス産の紅茶の差し入れが!なんて贅沢な勉強会なのでしょう(^q^)
皆さんいつもありがとうございます!
次回は9月18日㈮19時からです。次回も楽しみにお待ちしています!