「報恩講」は、浄土真宗の開祖・親鸞聖人(しんらんしょうにん)のご命日によせて、およそ七百五十年にわたって、私たちのご先祖から受け継がれて来た浄土真宗ではもっとも大切にされてきた法要です。 今秋の報恩講は、十月二十二日(土)午前十時より行います。昨年に引き続き特別講師としてケネス・タナカ先生(武蔵野大学教授)にご依頼いたしました。 田中先生は日系二世を両親に持つアメリカ人です。お話はとても気さくで、わかりやすい語り口とユーモアのある、大学の人気教授です(私自身もご指導いただいております)。日本人のお坊さんとはひと味ちがった興味深いお話しをうかがえるかと存じます。 また、お参りの後には報恩講にちなんだお斎(昼食)もご用意しております。私たちの寺の宗派・浄土真宗の教えに触れていただける良い機会となれば幸いです。皆様方お誘い会わせてのご参詣をお待ちしております。 なお、別紙にあるように、厳念寺が現在の場所(新堀)に移って二百周年になることを記念して、来年の二月から夜の時間帯にケネス先生による定期的な仏教連続講座を予定しています。檀家でなくても、どなたでも受講できます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。なお、ご参加される方は予めご連絡頂きますようお願い致します。
☆ケネス・タナカ師 一九四七年山口県生まれ、アメリカ育ち。スタンフォード大学・東京大学大学院卒、カリフォルニア大学哲学博士、武蔵野大学仏教文化研究所所長、国際真宗学会会長。日本仏教心理学会創設者。著書に『真宗入門』(法蔵館書店)、『アメリカ仏教』(武蔵野大学出版会)等多数